免疫力UPへ【くすぐったい😚】は、身体のSOS😱

今回は、ローリング療法独特の診断法であるくすぐったさ、いわゆる「擽感(りゃっかん)」についてお話させて頂きます。

身体に何らかの不調を訴える人の多くは、ローリングをすると、身体の何処かにくすぐったく感じる部分があります。

くすぐったく感じる所は、血流が悪くなり、うっ血(静脈血の停滞)を起こし、神経が異常に過敏になっています。 
血流が悪くなっている事で、新陳代謝を妨げ、体の不調や、痛み、内臓の機能低下等の原因になっている所です。
このくすぐったさを放っておくと、人間が本来持っている自然治癒力・免疫力の低下にも繋がってきます。

例を挙げますと、お腹の左側の胸の下あたり(第5・第6肋間)にくすぐったい感じがあれば、胃の不調や異常があります。この様に、皮膚の異常過敏は、体のどこに異常があるのかを示してくれるシグナルなのです❗️

Contents

 皮膚の知覚とは

人の皮膚は、表面から、角質層→表皮→真皮→皮下組織の順で構成されています。その『表皮』から下の部分に、外部からの刺激を受容する受容器(感覚器存在します。

触覚に関係する受容器は外力、すなわち機械的な刺激によって興奮するので、『機械受容器』とも呼ばれています。

私たち哺乳類の無毛部に見られる『皮膚機械受容器』は、マイスナー小体、パチーニ小体、ルフィ二小体、クラウゼ終棍、自由神経終末など様々で、手の平✋だけでも、なんと❗約1万7千個もあるといわれており、それぞれ皮膚に関する刺激、例えば。。。。。触ったり、振動させたり、つねったり、熱いものや、冷たいものを押し付ける等の刺激を受容して興奮し、脳に伝えます。

 

くすぐったい」という感覚

これらの受容器のうちで、パチーニ小体と呼ばれる受容器が、くすぐったさを伝える役目を担っていると推定されています。

パチーニ小体は、皮膚の受容器の中でも、皮膚の振動に対する感受性が最も高い受容器です。 その為に、ローラーで転がす事による刺激が振動として伝わり、血液循環が悪くなっている皮膚表面では、より一層神経が過敏になっていて、くすぐったいという感覚が最優先で脳に伝わるのではないかと推側されます。

 

血行が悪くなって、神経が過敏になることは、長時間、正座をした時の足の痺れの状態を思い出して頂けば分りやすいかもしれません。血液循環が正常に戻るまでの間は、触られるもの不快な状態になりますよね。 また、子供の方が大人よりくすぐったさが強く表れるのは、この感受性がより高いためだと思われます。

【くすぐったさ】が強い子供は、落ち着きが無かったり、イライラすることが多く、神経が過敏になっていることが考えられます。また、体調にも何らかの、問題があるはずです。

 

ローリングをして、くすぐったさを無くしていくと、それらも改善されるという事実を考えますと、血液循環が肉体的にも精神的にもいかに大切かを理解して頂けると思います。また、大人でも、疲れて血液循環が悪くなってくると、怒りっぽくなるなど、精神面への影響を経験されている方も多いのでは無いでしょうか。

ローリングして、くすぐったさがあった方は、体感として分かるように、くすぐったい感じは消えると痛みに変化します。

この事からも、くすぐったい所も痛い所も同じように、血液がスムーズに流れていない状態である事が証明されるのでは無いでしょうか。

身体からのSOS😱

ローリングを受けて、くすぐったい、痛いと感じる部分は、異常を訴える身体からのSOSの信号です。

よく、脇腹だからくすぐったいのは当たり前、という方がいますが、それは誤った考えなのです。 異常過敏になっている神経を少しでも早く正常な状態に戻してあげる事が、体の不調や、つらさ、体の各部に発生する痛み(頭痛、肩こり、首こり、背中のはり、腰痛、手足の関節、胃痛、生理痛など)を楽にする早道です。個人個人の自然治癒力・免疫力を高める事にもなります。

また、ローリング療法では、くすぐったさが激しい人には耳の治療をします。耳には、胎児が母親のお腹の中にいる時の形通りに、全身のツボが配置されており、耳たぶが頭、耳の上部が足に対応しています。中でもアレルギー帯や、精神を安定させる効果がある沈というツボなどを、ローリングする事により、くすぐったさが緩和されていきます。

血液循環が悪い人ほど、耳の各部も過敏になっています。1日に1〜2分程度、耳を全体的にさすったり、揉み解す事を続けて頂くと、くすぐったさも早く解消されますので、是非実行してみてください。(ローリング新聞より一部抜粋)

 

  ~まとめ~

くすぐったさが多くなると。。

子供→

  • 落ち着きがなくなる
  • イライラする
  • 神経が過敏になる
  • 体調にもなんらかの問題があるはず

大人→

  • 怒りっぽくなり、精神面で影響が出てきやすくなる

ローリング療法では

不調に対応した部位に発生したしこり(*1)をとっていく事で、どの関節が、どの筋肉が正常に動いていないのか、どの部分に発生したしこりが邪魔をしているのかを正確に見つけ出し、除去することで血流を良くし、自律神経を整え、不調を改善に導いています。

(※1)しこりとは。。全ての人体組織に存在し、筋肉の拘縮やコリ、むくみ、血液のうっ血、毛細血管の異常増殖などが複雑に絡み合い、影響しあって、しこりを作ります。しこりの形状は実に多種多様で、肩こりのコリのような分かりやすいものから、体の奥深くの筋肉にできているもの、皮膚表面、関節の隙間、耳たぶ、指先にできるものなど実にさまざまです。

しこりのできる原因は、ストレスで身体にいつも余計な力を入れている為に筋肉が慢性的に疲労している為や、内臓病変の反射、怪我の後遺症、疲労、スポーツ後の筋肉痛の放置等、いくらでもあるでしょう。できたしこりは自然に回復してくれるものもありますが、いつまでも身体に存在すると、色々な症状の原因になります。

 

初めてローリング療法を受けられる方の大半に、くすぐったさが見受けられます。このくすぐったさを感じる部分は、体の中でも特に血液循環の悪い部分です。大抵は1~2回の治療でこのくすぐったさは消失します。

 

ローリング療法では、痛みを感じる部分より、くすぐったく感じる部分の方がより血行が悪いと判断されます。その証拠に、治療をしてくすぐったさが消えると、徐々に軽い痛みを感じるようになります。これはくすぐったさが取れたことで、一段階、血液循環が改善されたことを意味します。

 

『くすぐったさ』は当たり前ではありません。ローリングで血液をスムーズに流し、自然治癒力・免疫力をあげて、年を重ねても、心身ともに若々しく過ごせるようにしていきましょう😊